奥村商店新聞_2019年1月号
こんにちは。
あけましておめでとうございます。
遅くなりましたが、奥村商店新聞の一月号ができましたのでご紹介いたします。
奥村商店新聞は駄菓子やおもちゃ、節句人形、玩具花火など、奥村商店が取り扱う商品を取り上げたり、その商品に関連する話題に関するコラムを少しだけ書いております。
新聞はこちら
見出しは以下の通り
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見てるだけでも面白い!駄菓子カタログが届きました!
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お雛様は「おままごと」から -雛祭りの起源と歴史の話-
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今月のイチオシ商品「うまい棒チョコレート バレンタイン」
- 世代をつなぐ遊び伝統玩具「博多独楽」の魅力
1.見てるだけでも面白い!駄菓子カタログが届きました!
以前、ブログで取り上げた日本一の駄菓子メーカーやおきんさんのカタログの話です。
以前のブログはこちら
駄菓子メーカーやおきんさんのカタログは駄菓子の総合カタログ。日本中のありとあらゆる駄菓子が網羅されています。
毎年表紙も凝った作りになっていて、今年は、うまい棒のキャラクター「うまえもん」を探せ!という遊び心がいっぱいの作りになっています。
一ページ目には、うまい棒の年表がついてきます。
新しい商品もたくさん掲載されており、掲載されている駄菓子の総数は約600以上。
眺めていると、忘れていた駄菓子や、面白そうな駄菓子などが見つかりとっても勉強になります。
実物をご覧になりたい方は、奥村商店にございますので、店員にお声掛けくださいね。
2.お雛様は「おままごと」から -雛祭りの起源と歴史の話-
こちらの記事は、この時期に奥村商店で販売をしている「雛人形」についての記事です。
こちらの書籍を元に、雛人形の起源について調べたところ、実は「おままごと」から雛祭りが生まれたということがわかりました。
この本の中では、雛祭りが盛んに行われるようになった江戸時代以降、大名家や公家の間で保管されていたお人形の写真が紹介されている他に、過去の文献を遡って雛人形の歴史が紐解かれています。
少しだけ、調べたことをまとめておきます。
桃の節句は上巳の節句
雛祭りの季節はもともと「上巳の節句」という、全く別の行事が行われていました。
平安時代ごろ「上巳の節句」では、春が始まる季節に、海や川で身を清め厄を払う行事が行われていました。また、紙で人を模した人形(ひとがた)に厄を移して水に流す厄払いも行われていました。
平安時代ごろは、現代のように女の子のためだけの行事ではなかったということです。
この頃、公家の女子の間では、紙で作ったお人形遊び(おままごと)が流行っていたそうですが、節句行事とは関わりはない日常の遊びであったと言われています。
ちなみに、このお人形遊びは「ひいな遊び」と呼ばれていました。
「ひいな遊び」から「雛祭り」へ
平安時代から時代を経るごとに、ひいな遊びは武家、庶民に広まっていきます。江戸時代には、武家の間では、新しく生まれた女子に雛を送る慣習が生まれます。17世紀中盤には、尾張徳川家の徳川義直に対して家臣より雛が送られた記録が残っています。
また、徳川吉宗の晩年、1742年の文献には、乳児を抱いた女性の傍で雛人形を飾る絵が残っています。この頃には、雛人形を販売する「雛市」が盛大に開催され江戸の風物詩として記録されていたり、あまりにも派手で豪華になりすぎた「雛人形」に対して倹約の御触れが出されたこともあったそうです。
現代の雛祭りと奥村的な雛祭りの過ごし方
雛祭りといえば、お人形を買って、お部屋に飾る、家族とお祝いする、といった過ごし方が一般的だと思います。
伝統工芸でもあり、美術的価値に重きが置かれることが多く、お人形を大切に飾って鑑賞するといったイメージが強いかもしれません。
もちろん、美しさを鑑賞するのはとても大事だとは思います。ただ、もともとは「ひいな遊び」、いわゆるおままごとから生まれた文化ですし、飾るだけでなく、お人形に触れる機会があるといいなと思います。
自由にお人形遊びはできないでしょうから、例えば、お子さんと一緒にお人形を飾ってみたり、手に持ってお顔を観察してみたり。一緒にお片づけしてみたり。
手に持って近いところでお人形を見てみるとより細かい技巧を味わうこともできますし、お子さんの印象にも強く残り、お人形への親しみも増すと思います。
自分が生まれた時に、周りの人たちが自分の健康で幸せな成長を願って送られたお人形に、より親しみを抱いていただけるといいなと思っています。
参考文献:決定版 日本の雛人形: 江戸・明治の雛と道具60選– 2013/1/31
3.今月のイチオシ商品「うまい棒チョコレート バレンタイン」
話は打って変わって、駄菓子の話。
実は、昨年末ぐらいから、BASEでオンライン販売を始めています。
今回取り上げたのは、うまい棒のチョコレート「バレンタインデー仕様」です。
女性の方は「義理チョコ探し」に苦労されている方も多いかなあと思い、取り上げてみました。
僕は男なので、これまでもらう一方でしたので、その苦労はあまり考えたことがないですが、職場やお友達の雰囲気では何かしら準備しないと気まずいなあと、しかし、お金をたくさんかけるにも行かないし、センスないなあと思われるのも癪だ。
そんなことを考えるあなたにぴったりなのがこちらの商品かなと思います。
一目見て「義理」だと分かりますし、でも珍しいから「ちゃんと探した感」も演出できる。話のタネにもなるし、お値段も安くて、たくさん配っても「お財布が痛まない」。完璧な義理チョコとして「うまい棒チョコ味バレンタイン」をお勧めしますよ!
4.世代をつなぐ遊び伝統玩具「博多独楽」の魅力
最後は、博多の伝統玩具「博多独楽」話。
博多独楽はどうやら日本の独楽の原型に近いものであるようで、博多独楽の独楽芸は日本の伝統芸能でも結構有名なもののようですね。
奥村商店では、独楽芸用のものはないですが、鉄芯の独楽を販売しています。
ぜひ、お子さん、お孫さんと一緒に遊んでいただいて、昔の遊び方や、子供時代のお話をして欲しいなと思います。
世代をつなぐおもちゃ!とっても魅力的ですよ!
編集後記的な何か
新聞づくりを始めてそろそろ1年近く経とうとしています。
奥村は普段、配達員兼営業員をしているのですが、なかなか営業が苦手でして、、、。
思った通りに話せないこともあり、伝えたいことがなかなか伝えきれないなあと思うことが結構ありました。営業をさせていただいた相手の方に、「何か少しでも」残して帰りたいと思って作り始めたのがこの新聞です。
商品の宣伝ばかりになってしまわないように、少しでもお役に立つ内容をと思って毎月作成していますが、まだまだ拙い内容かと思います。でも、気が向いたとき、暇だなって時によろしければ読んでみてください。
店頭にも置いて配布していますので、新聞だけ!って方もお気軽に店員にお声掛けください。
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さて、新聞の中身は以上。
次回はどんな内容にしましょうか。
ではまた。
奥村商店について
奥村商店は博多区中呉服町で明治17年より営業する玩具・駄菓子問屋、節句人形販売店です。
福岡市を中心に駄菓子屋さんやおもちゃ屋さんへの、駄菓子・玩具の卸売を行なっております。
また、卸売だけではなく、一般のお客様へのおもちゃや駄菓子の小売販売、雛人形や五月人形(鯉のぼり、兜など)、盆提灯、花火を販売しております。花火に関しては一年中を通して販売しております。お気軽に足をお運びください。
※福岡市営地下鉄呉服町駅、蔵本交差点徒歩1分の距離です。駐車場もございます。
電話(節句人形・花火)092-291-5043 電話(玩具・駄菓子 )092-281-1578