東京おもちゃショーレポート2018
毎年6月前半は、東京おもちゃショー。
今年は6月8日のプレスデーに行ってきました。
昨年のおもちゃショーのレポートはこちらから。
さて、毎回おもちゃショーへ行くのは、おもちゃについて勉強するため。
奥村商店は少し特殊?なおもちゃ屋さんで、一般のおもちゃ屋さんのように、”大物玩具”をたくさん取り扱っている訳ではありません。
※大物玩具は例えば、バンダイやタカラトミーなどのような高価格帯のおもちゃです。
以前は大物おもちゃの卸売を中心に営業していたので、例えば「仮面ライダー」や「戦隊ヒーロー」などの流行のおもちゃを扱っていました。
いつからか小売店さんが少なくなってきて、幼稚園や学校などのイベントごとで利用される小物玩具や駄菓子などの取り扱いが増え、大物玩具でも学校や幼稚園にマッチしたものなどを中心に取り扱っております。
まあ、お客様にあった商品を揃えたいので、それを探しにおもちゃショーへ出向いています。
具体的にどんなおもちゃかというと。。。
ポイントとしては以下のものかな。
- 複数人で遊べる
- ルールが簡単で取り掛かりやすい
- 流行に関わらず長く遊ぶことができるおもちゃ
- アナログなもの
もうちょっと説明がいりそうですが、私自身としてはボードゲームなどが当てはまると思っています。
まあ、上記の条件で厳しく選別している訳ではなく、面白い!と思った商品は、条件に当てはまらずともチェックして買えるようにしています。
では、今回のおもちゃショーで気になったことレポートしたいと思います。
その1 ボードゲーム増えた!
会場を回っていて思ったのが、ボードゲームがやけに目につくなあということ。
最近ボードゲームカフェなど各地に増えてきているみたいですが、各メーカーさんも力を入れてプッシュしているんではないかという印象でした。
会場で見つけたボードゲームをパラパラと紹介しますね。
人生ゲームタイムスリップ(タカラトミー) (発売済)
王道のボードゲーム「人生ゲーム」の新バージョンの「人生ゲームタイムスリップ」。発売から50年を迎える人生ゲームが、その歴史にちなんだ商品を発売したそうです。
ルールは説明不要ですね。今回のバージョンはマスを進むごとに時代が変わっていき、1968年から2018年までの50年間の日本の歴史を味わうことができるんだとか。拡張ステージもあって、なんとこれから50年先の未来までも楽しめるそうです。ポイントは拡張ステージがあるにも関わらず、通常盤と定価が一緒で3980円(+税)。
ちなみに、写真は日本おもちゃ大賞ブースで撮影。コミュニケーション・トイ部門で「大賞」を受賞しているそうです。
途中でいろんなものに投資できるんですけど、止まるコマによっては、投資の結果で成績が左右されるそう。さて、ハウステンボスに投資したら、どんな結末になるのでしょう。2018年現在の結果を考えると「買い」なのかもしれませんが、紆余曲折を考えるとなかなか投資に踏み切れませんね、、、。
ちょいちょい出てくるギャグが大人向けかな。懐かしみながら楽しめそうですね。
大富豪ゲーム(ハナヤマ) (18年7月発売予定)
こちらは今年の7月に発売されるハナヤマさんの「大富豪ゲーム」。
それぞれ名指しはしないまでも、パッケージの雰囲気がすごいですね。
ゲームのシステム自体は1975年に発売された「投資ゲーム~大富豪A MAN OF WEALTH~」をパワーアップしたものだそうです。
やってみた感じはモノポリーと人生ゲームを掛け合わせたような感じでしょうか。
お金を貯めて、乗り物を購入できないと次のステージへ進めないようになっています。
乗り継ぐ乗り物は自転車、車、船、飛行機。
私が知らないだけで、いろんなおもちゃでよくある仕掛けなのかもしれませんが、ルーレットがボタン式なのがいいですね。
人生ゲームなどのボードゲームをしている最中、夢中になりすぎてついつい力が入ってルーレットをガシャーンとしがちな私には落ち着いて回せそうでいいかも。
投資の要素など大人向けのゲームかたと思ったのですが、ブースのスタッフさん曰く、大人と子供と一緒にやって欲しいゲームだそうです。
発売が楽しみなおもちゃです。
Otrio(カワダ)(18年10月発売予定)
ところ変わって、パーラービーズやダイヤブロックのカワダさんのブース。ボードゲームでは、スコットランドヤード、ラビリンスなどのゲームを取り扱っていますが、新しいボードゲームがちらほらと。その中でも注意を引いたのが「Otrio」。写真手前のゲームです。
ルールは「3×3のマルバツゲーム」のような感じ。輪っかの揃え方はパターンが3種類あるのがミソ。
- 同じ大きさの3つの輪っかを縦横斜めいずれか一列に揃える
- 大中小の順序で3つの輪っかを縦横斜めいずれか一列に揃える
- 大中小の3つの輪っかを一箇所に揃える
4人同時で戦うこともできますし、2人で各々2色の輪っかを操りながら対戦することもできます。
自分の輪っかばかりをみているとついつい相手の手を見逃してしまい思わぬ形で負けてしまいます。攻めてると思ったら、いつの間にか手詰まりになってしまうなんてことも起きるので、手に汗握る戦いを楽しめます。1回10分もかからずできるので、なんどもプレーして楽しむことができますね。
ブースの方と実際にやってみたのですが、面白かった。。。。(負けました)
発売が楽しみな商品です。
写真左手の白いボードが「3300円」で、右手の木製ボードが「6800円」。
(写真左手奥のロックミーアルキメデスというゲームも楽しかった)
こちらのブログに詳しくルールが載っていたので気になった方はみてみてください。
その他のボードゲーム
2年前のおもちゃショーで発表された「9マス将棋」の「幻冬社」からは新しい「ぴょんぴょんしょうぎ」
他にも色々ありましたが、本当にボードゲームがたくさん並んでいる印象でした。
たくさんありすぎて全てを楽しむのは1年間じゃ間に合わないかも。。。
おもちゃ業界ボードブームが続きそうですね。
その2 スター・ウォーズはやはり人気?
2015年にスター・ウォーズ/フォースの覚醒以降、続けて映画が公開されていますが、やはりスター・ウォーズは人気で、いろんなおもちゃが発売されていますよね。
東京おもちゃショーの会場でもあちこちにスター・ウォーズ関連商品が出展されていました。
まず気になったのがこちら。
着れちゃうダンボール「ダース・ベイダー」(ショウワノート)(未発売)
ジャポニカ学習帳で有名なショウワノートのブースから着れちゃうダンボールシリーズ最新作「ダース・ベイダー」。
素材はダンボールですが本格的な衣装が楽しめる着れちゃうダンボールシリーズ。
着れちゃうダンボールは真田幸村の「赤備甲冑」もあり、前々から気になっていた商品。昨今のスター・ウォーズ人気再燃によりダース・ベイダーも登場したようです。
写真の通り、マスク、胸当て、マントがキットの中にはあります。
サイズは身長150センチから180センチまでのワンサイズ。
ズボンや手袋などは別売りですが、ハロウィンなんかにはぴったりの商品ではないでしょうか。
会場を歩いているとこんな商品も。
スターウォーズ将棋(アイアップ)(未発売 10800円)
昨年の12月。「エピソード8最後のジェダイ」の公開前にスター・ウォーズ「将棋駒」、王将は?というニュースがありましたが、こちらはアクリル製の将棋です。
ちょっと可愛い変わったボードゲームをたくさん作っているアイアップから発売されるみたい。
ブースの方のお話だと、10000円と高価なものの、全て日本製でとても品質が高い商品だそうで。限定製造のため早めに買っておいたほうがいいよとのこと。コレクターズアイテムっていうんでしょうか。
駒は反乱軍と帝国軍分けられていました。帝国軍には負けられないですね。
アクリル製なので、光を透過するとのことで、盤の下からライトを照らすとSFチックな雰囲気がさらに高まってオシャレなんだそうです。
今、ヨドバシとかアマゾンとかで予約受付中みたいですね。気になる方はお早めに。
ということで、商品としては2つしか紹介しませんでしたが、結構いろんなおもちゃが並んでいました。そろそろ「ヤングハンソロ」も公開になりますし、情報によるとほぼ年に1回の頻度で「スターウォーズ」関連映画が公開されるみたいなので、どんどんおもちゃが増えていくんでしょうね。
その3 カプラっぽいけどこっちも面白いかも?
何度かブログには書いていますが、ボードゲームフェスタに行くのが結構好きな私。
毎回おもちゃショーの際は、カタンなどの海外ボードゲームを取り扱うジーピーさんのブースは楽しみにしています。そこで見つけたのがこちら。
ビオブロ(ジーピー)(未発売)
お子さんの創造性を高めるという謳い文句でフランス生まれの「カプラ」という積み木が注目を集めたのは昨年くらいからでしょうか?
各辺の長さが「1対3対15」となっている、何も変哲のないような白木のかまぼこ板を、たくさん積み上げたり、並べたりすることで自由な発想でいろんな造形を楽しむことができるというおもちゃです。シンプルながら奥が深いということで、多くの人を惹きつけているようです。素材の安全性や品質の高さも人気の秘訣のよう。
似たような商品で、今年の年末くらいに発売予定の積み木おもちゃ「ビオブロ(ジーピー)」にググッと惹きつけられてしまいました。
ジーピーさんはボードゲームのメーカーさんと思っていたので意外な感じですが、カタンなどの名作ゲームはドイツ生まれですし、こちらの「ビオブロ」もドイツの会社。もしかしたらそうした縁があっての取り扱いなのでしょうか。
でまあ、ビオブロはオーストリア生まれの3人組が発案したおもちゃだそうで。
板のサイズは「カプラ」と同じ比率でできています。
特徴は、素材とその形状。
素材のうち60%は木材(おがくず)、残りは飲料カップをリサイクルしたプラスチック素材を使っているそうです。色付と発色が良く、壁にこすったりしても色落ちせず、塗装の剥がれがないのが特徴だそうです。
ちなみに、洗剤を使って洗って干すことができるので、とっても衛生的なのもポイントだそう。
色の種類は10色あるのもカプラとの違いですね。
(赤・黄・緑・青・オレンジ・ピンク・紫・黒・白・ベージュ。)
カタログによると商品は大中小の3種類と色パーツのようです。
まだ日本向けのwebはできていないのですが、本家のHPを見ていてもいろんな作品例があっておしゃれでかっこいいです。
カプラの存在は前々から知っていて、自由度が高い遊びで想像力を存分に発揮するという遊びはとても知的で品があるので、自分が子供を持つなら、こういうおもちゃで遊ばせてあげたいなあと思っていました。
実際に組み上げた写真なんかを見てもすごいと思うものばかり。
シンプルであるからこそ、いろんな遊びを考えることができ、手や体を動かしながら、遊びを開発するのは人の成長にとって、大事なんだろうなと思います。
がしかし、、、、カプラは少しシンプルすぎるなあという印象もありまして。
色は想像で補うものなのだ、ということは分かります。
でも、「あなたらしい素敵な絵を描いてみて!」と白い画用紙と鉛筆だけを渡されたとしたら、僕は絵がかけるかなあ。と思ったりするわけで、それと似たような印象をカプラから受けてしまいます。
ビオブロは色が付いていることで、造形遊びに補助線が引かれて、とっかかり易いように思います。
また、積み木としてだけでなく、数を数える遊びや、積まずに色ブロックで絵を描く遊びにも使えます。
青いブロックをたくさん集めて海に見立てたり、黄色いブロックを集めて砂浜に見立てたり、緑のブロックで森に見立てたり。自分専用のプレイグラウンドを作ることができるんじゃないかなとか。
ブロックに穴も空いているので、棒を使ってより幅広い造形もできるかもとか。
まだ発売にもなってないのに遊びかたを色々と想像してしまいます。
素材の特徴と色がビオブロの魅力かなと思います。
(色々書いていますが、僕自身ポップな色合いが好きなので、惹かれている部分もあるかもしれませんが。)
まだ価格は未定だそうで。
10月くらいから発売できるかもということだったので、追って情報は提供していきたいと思います。
ビオブロは注目おもちゃですよ!
まとめ
今回はおもちゃショーをゆっくり見ることができたので、いろんなおもちゃを知ることができました。
奥村商店は小さなおもちゃ屋さんですが、特徴的なおもちゃを集めて個性を出すことが出来たらいいなあと思います。
会場にはたくさんの方が集まって大変活気がある様子でした。
良い機会だったと思います。
ではまた、次のブログで。
奥村商店は博多区中呉服町で明治17年より営業する玩具・駄菓子問屋です。
福岡市を中心に駄菓子屋さんやおもちゃ屋さんへの、駄菓子・玩具の卸売を行なっております。
また、卸売だけではなく、一般のお客様へのおもちゃや駄菓子の小売販売、雛人形や五月人形(鯉のぼり、兜など)、盆提灯、一年中を通して玩具花火を販売しております。お気軽に足をお運びください。
※福岡市営地下鉄呉服町駅、蔵本交差点徒歩1分の距離です。駐車場もございます。
電話(節句人形・花火)092-291-5043 電話(玩具・駄菓子 )092-281-1578