東京出張レポート2016/6/1~6/2
6月1日〜2日の2日間、節句人形の仕入れと、取引先の方々へのご挨拶を兼ねて、東京出張へ行ってきました。
出張で見てきたもの、感じたことを少しレポートします。
今回は、写真は少なめ、軽めの記事です。
1日目(6月1日)
朝の飛行機で東京へ向かい、訪れた場所は浅草橋。
浅草橋は言わずと知れた節句人形の町で、大小問わず多くの人形店さん、問屋さんが軒を連ねています。
浅草橋では木目込人形のメーカーさんが目当てです。
駅に着くとさすがは節句人形の町、有名人形店の看板がお出迎えです。
改札口にもあります。
浅草橋駅周辺を人形店で検索しても沢山出てきます。節句人形の町は伊達じゃないですね。
浅草橋には節句人形だけでなく、いろいろな商品の問屋さんが立ち並んでいます。古くから浅草橋、蔵前、馬喰町あたりは問屋街として栄えていたようです。
文房具、皮革製品、店頭ディスプレイ用品、花火、造花、洋服etc
一般のお客さんも購入出来るお店も増えているようですので、問屋街の雰囲気を味わいに、町歩きに行くと楽しいですよ。
ちなみに浅草橋周辺には美味しいお店も沢山あります。東京に住んでいた時に行ったことがあるのはこの3軒。町歩きのさいは行ってみてはいかがでしょうか。
焼肉:日本焼肉党
希少部位を食べる焼肉が結構流行ってますが、こちらもそういうお店の一つ。
トウガラシという赤身のお肉がおいしかったです。
焼きカレー:ストーン
お昼時は結構混んでますが、非常に回転が早くあまり待つことはありません。
外はカリッと中は熱々トロトロのチーズとカレーの香りが食欲をそそります。
話題がそれました。話を戻しましょう。
この日、訪れた木目込人形のメーカーさんですが、小売販売もしており、モダンな雰囲気の店舗にたくさんの木目込人形が飾ってありました。
昨今の住宅事情で小型のお人形が好まれる傾向があり、それに合わせて小さいひな人形をメインの商品としているそうです。雛人形というと立派な五段飾りの大きな人形を想像される方が多いと思いますが、小さくて片付けも簡単なものも沢山あるんです。
こちらのメーカーさんのお人形は小さいお人形と言っても、細かい部分までちゃんと丁寧に作られています。例えば、木目込大将(※)の後ろ姿は、脇差(刀)によって陣羽織がめくれているところまで細かく表現されています。
※木目込大将・・・端午の節句で飾る木目込人形のうち、武将の格好をしているお人形。
また、木目込人形特有のおぼこ顔(※)も可愛らしい雰囲気がありとても人気です。
※おぼこ顔・・・赤ちゃんの顔をイメージさせる丸く柔らかい顔の造形。
こちらのメーカーさんでは、前シーズン好調な売れ行きだった小型の親王飾りを中心に仕入れを行いました。 (とは言っても、私が選んだわけではなく、ベテラン陣が探すのを横で見て、写真を撮っていただけなのですが、、、。)
お昼を食べ午後は千葉県にある鎧兜の製造メーカーさんへ。
展示場に入ると武将が使用していた兜や国宝に指定されている兜を模した大小の鎧兜が所狭しと飾られています。
また、兜を作成する工房の中を見せていただくなど貴重な体験をさせていただきました。
五月人形も小型のものが好まれる傾向があり、こちらでも小型の兜飾りを幾つか仕入れました。これまでは最も小さい5分の1スケールのものだったのですが、6分の1の兜飾りも新しく登場しています。小さいと言えどやはり細部まで作りこんであり、立派なものばかりです。来年のシーズンに飾るのが楽しみですね。
さて、この日の仕入れは2件で終了して、都内に戻り日本橋で夕食をとって人形町で宿泊です。
2日目(6月2日)
二日目は再度浅草橋へ向かい、衣装着人形メーカーさんにご挨拶へ伺いました。
人形もたくさん展示してあります。仕入れ時期の人形は、首を差していない人形も沢山あります。こちらのメーカーさんのお人形は、衣装着人形の要であるかさね(※)の色合いがとても上品です。(写真をお見せできないのが残念なのです、、、。)
※かさね・・・色の異なる生地を複数重ねて、自然の色を表現すること。若草、紅梅など。
こちらでは人形師さんともお話をさせていただきました。一つの工房で作られる人形も、衣装の雰囲気に合わせて異なる顔をつけたり、細かい工夫が施されているそうです。
ご挨拶の後は浅草へ移動し、複数の節句人形、お道具の問屋さん、メーカーさんの共同の展示会へ向かいました。
展示会場にはやはり沢山の人形が飾られています。
こちらでも各メーカーさんや問屋さんの皆様にご挨拶。
これまであまり取引先の方々とお会いしていなかったせいか、節句人形に携わる人が少ないことを不安に思うことが多かったのですが、会場には日本全国から業界に携わる方が集まっており、そんな不安も吹き飛ばすような活気がありました。
また、各社さんの後継者の方達(同年代の方もたくさん)とも挨拶をさせていただき、立場や役割は異なりますが一緒に働いていくことができる方がたくさんいらっしゃることを知り、とてもやる気が出ました。
今後、商売を続けていく上で、私なりに人脈を広げていきたいなと感じました。
その後、浅草でお昼を食べて、三ノ輪へ向かいました。
次の目当ては、奥村商店の玩具店の取引先である株式会社オンダさんです。
オンダさんは先日のブログで紹介したようなおもちゃや、玩具花火の製造・問屋さんです。
全国のおもちゃ屋、コンビニ、ディスカウントストアなどへおもちゃを卸していらっしゃいます。
(写真中央の青い看板の建物がオンダさん)
オンダさんでは担当の営業の方に案内していただき、おもちゃや玩具花火の見本置き場、配送センターなどを見学させていただきました。
おもちゃ・玩具花火見本置場
このコーナーからおもちゃや花火の見本を持って日本全国津々浦々まで出張へされるそうです。出張の際にたくさんの商品を抱えて店に来ていただいています。大変頭が下がるところです。
配送センター(倉庫)
日本全国を相手に取引をされていますので、大量の駄菓子・玩具の出荷準備が行われています。訪れたのが午後だったので、この時間帯は少なめのようです。
また、オンダさんは昨年放送されたTVドラマ「流星ワゴン」で主人公永田一雄(西島秀俊さん)の職場としてロケに使われたそうでして、そのロケで使用されたトイレも見せていただきました。
流星ワゴンの公式ツイッターでも写真がツイートされていますね。
西島、香川2人の初絡みは、
— 流星ワゴン (@ryuseiwagon_tbs) 2014年11月29日
なんと汚いトイレの中!!!
初めての2ショット pic.twitter.com/ngvMOjfDIy
一通り見学が終わった後は、担当の営業の方と専務さんとお話をさせていただきました。
これから夏場にかけて、玩具花火、水鉄砲、縁日商品などの需要が高まりおもちゃ業界が活気付くシーズン。お忙しい中時間を作っていただきありがとうございました。
感想
今回の出張ではいろいろな商品を見ることをできましたが、何よりも節句人形業界の様々な方とお会いできたのがとても良かったと思います。
インターネットで”もの”を買うことができる時代、節句人形も同様にインターネットを介して販売されているお店が沢山あります。
奥村商店でも今後、オンラインショッピングを取り入れていくのかどうかは決めていないのですが、どのように販売するにしても自分自身がその商品の良さを知り、お客様に分かりやすい形で提供していく必要があります。そのためにも、商品を作っている方から直接お話を聞く機会を増やし、より現場の生の声をお客様に伝えていくことを心がけたいと思いました。
いい経験を積むことができた2日間でした。
さて、先週も行ったばかりですが、今週も東京おもちゃショーへ行くため東京出張です。おもちゃショーの様子もまたレポートさせていただきますね。
では本日はこの辺で。
※写真は浅草寺
株式会社 奥村商店
※福岡市営地下鉄呉服町駅、蔵本交差点徒歩1分の距離です。駐車場もございます。
電話(節句人形・花火)092-291-5043
電話(玩具・駄菓子 )092-281-1578
HP 奥村商店ホームページ