おもちゃ花火コンテスト2018@岡崎
あっという間にゴールデンウィークも後半戦。
ゴールデンウィークの前半戦は、奥村も久しぶりの連休でしたので、4月29日に愛知県岡崎市で行われた「おもちゃ花火コンテスト2018」に参加してきました。
おもちゃ花火コンテストの概要
おもちゃ花火コンテストは、公益社団法人日本煙火協会が主催するコンテストです。
岡崎ってどんなところ?コンテストの目的は?
なぜ岡崎でコンテストが開かれたのかというと、岡崎は、江戸時代から続く歴史を持つ三河花火発祥地であり、多くのメーカーさんや問屋さんが集まっている場所だからです。
徳川家康の天下統一後の江戸時代初期、それまで鉄砲などの火薬を使用する武器を製造していた職人たちがその技術を応用して花火を作り、それが現在まで伝わって三河花火と呼ばれるようになりました。岡崎は日本の花火を支える土地であり、そんな由緒ある場所から、花火の伝統や歴史、花火の楽しさを伝え、いろんな人に花火を楽しんでもらいたいという目的のもと、メーカーさん、問屋さんが協力してコンテストを開催しました。
開催場所は岡崎城の近くの乙川の河川敷です。この日はこどもまつりも開催されていました。
コンテスト会場の写真
ちなみに、コンテストと同時に、おもちゃ花火で遊ぶ際に事故が発生しないように安全な花火の使い方を学ぶ花火教室も開催されました。
花火教室の様子の写真
お昼間からイベントが開催されていたため、陽の光の中では、せっかくの花火が見えづらいので、黒く塗った箱の中で花火に火をつけていました。
花火コンテストの具体的な中身は?
コンテスト参加企業は日本各地の18社の花火メーカーです。総数35種類の花火を持ち寄り、①手持ち花火部門、②噴出花火部門、③打ち上げ花火部門、④その他の花火の4つの部門で行われました。
エントリー花火写真
手持ち花火部門
- 線香スパーク極 井上玩具煙火
- レーザー光線 三州火工
- 九州炭火 筒井時正玩具花火製造所
- ナーガ 太田煙火製造所
- サムライ花火 筒井時正玩具花火製造所
- ひまわりすすき 増田煙火
- ショッキングカラー30 イワツキ
- 20変色ススキ 井上玩具煙火
- たこおどり 三州火工
噴出花火部門
- 復刻のろし火 葛城煙火
- 吹き上がる鯨花火 筒井時正玩具花火製造所
- ビッグファイヤーマウンテン 三州火工
- パチパチラムネ 保田紙工
- バタフライエフェクト 筑後屋花火工業所
- 豪剣烈火 筑後屋花火工業所
- 花富士(赤) 筒井時正玩具花火製造所
- 武龍伝十六尺 太田煙火製造所
- 暴れるローリング 葛城煙火
- MAXドラゴン 太田煙火製造所
- 変色スターマイン 井上玩具煙火
- デコ噴出 井上玩具煙火
- ミニゴジ 保田紙工
- 変色噴出花火4WD イワツキ
打ち上げ花火部門
- 飛んだくまこさん(昼間用花火) フジカ
- ハートキャッチ(昼間用花火) フジカ
- 火希-ほまれ- 葛城煙火
- 椰子 花井煙火店
- 花火師七代目 共栄煙火
- 花霞 葛城煙火
- 花風車 保田紙工
- 緑華 花井煙火店
- 富士の夢 三州火工
- 花火屋五空 保田紙工
- でらすごーるど 増田煙火
- 昇三段 増田煙火
その他の花火部門
- 花火スピナー 増田煙火
- 笛音ロケットイーグル 稲徳煙火製造所
- 感動の滝 井上玩具煙火
- フェスタ大橋 井上玩具煙火
- おやじのプー船 葛城煙火
- 暴走火車 葛城煙火
- ドラゴン空を飛ぶ 保田紙工
審査の方法
審査員は、特別審査員3名、応募による親子30組の一般審査員60名(親子)で行われました。ちなみに審査員の一般応募は定員の30名を超える50件近くの申し込みがあったそうです。なかなか人気ですね。
審査員の方々の写真
手持ち花火は、鑑賞するだけでなく、実際に審査員の皆さんが手に持って火をつけて採点を行いました。
手持ち花火審査の様子
では、次にコンテストの結果を紹介します。
花火体験会
審査の集計時間は、花火体験会。
観客として会場に集まっていただいた皆様も花火を楽しんでいただくために、たくさんの手持ち花火が用意され体験会が開催されました。
コンテスト結果
花火体験会のあとは、いよいよコンテスト結果の発表です。
こちらでは結果をご報告。
手持ち花火部門
優勝 たこおどり 三州火工株式会社 200円
手持ち部門の優勝は三州火工株式会社の「たこおどり」、定価200円。
先端に火をつけて待つこと数秒。束ねられた4本の花火が開いて、タコの足のようにおどりはじめます。
映像はコンテスト当日のもの。
見にくい場合はこちらをご覧ください。
とても盛り上がっている様子が映像からご覧になれるかと思います。
こちらの花火は私が覚えている限りでも、幼稚園くらいの頃からあった花火。たぶんそれ以上昔からある花火ですよね。
かれこれ30年以上、売られている花火ですが、今も変わらず人を惹きつける魅力がある花火なんですね。
準優勝 20変色ススキ 井上玩具煙火株式会社 300円
映像や写真を用意できていないのですが、こちらの花火は、20変色するのと、燃焼時間が約2分間と非常に長いこと。最後の方は白い光のナイアガラのようになるそうです。
噴出花火部門
優勝 暴れるローリング 葛城煙火株式会社 800円
噴出花火部門の優勝は、葛城煙火の「暴れるローリング」、定価800円。2016年に発売の比較的新しい商品です。
映像はYoutubeの商品紹介の映像。
噴出花火、ネズミ花火、回転の仕掛け花火の三つの要素が一つにまとまった、とってもインパクトのある商品です。
打ち上げ花火+噴出花火などの「一つの商品で二度楽しめる」というような花火はありますが、こちらは三度も美味しい、とてもユニークな商品です。
回転などの仕掛け花火は、中国からの輸入のものが多いのですが、暴れるローリングは、国産ということで、品質の高さも重要なポイントです。
準優勝 武龍伝十六尺 株式会社太田煙火製造所 200円
準優勝は太田煙火製造所の「武龍伝十六尺」、200円。
十六尺とは、火花が吹き上がる高さ。
点火直後は地味かなという印象ですが、だんだん迫力を増して最高潮時には、十六尺≒5mも火花が吹き上がるど迫力ます。
噴出花火で200円というと、中の上くらいの価格ですが、立派に準優勝。納得の商品です。
映像はYoutubeの商品紹介のものです。
打ち上げ花火部門
優勝 花火師七代目 共栄煙火株式会社 1000円
打ち上げ花火部門優勝は共栄煙火の「花火師七代目」、定価1000円。
最初は、色とりどりの星がパパパっと打ち上がり、その後、流星や炸裂、菊花などが打ち上がる、33連発の花火です。
どんと大きい一発の花火もいいですが、連発花火は、花火と花火のつなぎなどにぴったりですね。
映像はYoutubeの商品紹介のものです。
準優勝 花風車 保田紙工株式会社 600円
準優勝は保田紙工の「花風車」、定価600円。
パーンと勢いよく上がり上空で星が風車のように旋回しながら広がります。
打ち上げ花火は高価なものだと2000円くらい。こちらは低価格の商品ですが、見事に2位に入賞。凝った作りの花火が好まれるのでしょうか?
映像はYoutubeの商品紹介のものです。
その他の部門
優勝 ハナビスピナー 増田煙火株式会社 200円
その他の部門は、いわゆる仕掛けもの。優勝は、増田煙火の「ハナビスピナー」、200円。
こちらの商品は2018年の新商品。昨年に流行したハンドスピナーを意識したネーミングの個性派花火ですね。
点火はスパークラー部分で、少し燃焼したのち、回転部分に火がつくと勢いよく回り始めます。どういう仕組みなんでしょう。今年の入荷が楽しみですね。
映像はYoutubeの商品紹介のものです。
準優勝 フェスタ大橋(ナイアガラ) 井上玩具煙火株式会社 250円
準優勝は井上玩具煙火の「フェスタ大橋」250円。
こちらも奥村が子供の頃(それよりもっと前?)から続くロングセラー商品のナイアガラおもちゃ花火。
ミニ花火大会を開く際には、この商品を並べて吊るすことで、花火大会顔負けの大きなナイアガラを作ることができます。
番外編 奥村がお気に入りの花火
番外編と言いますか、奥村が個人的に、勝手に良いなと思った花火がこちら。
ドラゴン空を飛ぶ 保田紙工 1000円
映像は花火コンテストで撮影したものです。
打ち上がった星が破裂と同時にシュルルっとドラゴンが飛ぶように移動する花火です。
何発も打ち上げて、乱れ飛ぶところを見たいなあと思いますね。
綺麗に大きく広がる花火も風流で楽しいですけど、こういった仕掛けのある花火も好きですね。
おもちゃ花火コンテストフィナーレミニ花火大会
さて、コントストの結果発表が終わると最後はおもちゃ花火を使ったミニ花火大会です。
おもちゃ花火でも内容やタイミングを本気で考えれば、ここまで本格的な花火大会ができるんだ!という気概が伝わってきます。
奥村が撮影したので、拙い映像ですが、ご覧ください。
この映像でうまく伝わったかどうかはさておき、現場では、これはおもちゃ花火じゃないよね、という声も多数聞こえてきました。
連発花火をうまいタイミングで点火することで、本物の花火大会のような花火大会になります。
こういったことをできるようになると、個人や仲間内でやる花火もより楽しくできるなあと、おもちゃ花火の可能性を感じさせる花火大会でした。
奥村商店としても、お客様のミニ花火大会にセットを組んで提供することがありますが、今後もより力を入れて取り組みたい試みですね。
終わりに
今回、おもちゃ花火コンテストには、ただの見学者として参加しました。
奥村商店は花火を一年中販売するお店ですが、花火に火をつけて鑑賞するなど、楽しむ側に回ることがなかなか少なく、参加者としておもちゃ花火の楽しみに触れることができ大変貴重な機会でした。
今回見て、学んだことは、積極的にお店で伝えていきたいなあと思います。
さて、ゴールデンウィークが終わるとだんだん気温も上がっていき、夏が近づいていきます。奥村商店でも、5月の中旬以降には花火がどんどん入荷していきます。おもちゃ花火で遊んでみようかな?という方は、ぜひ奥村商店へお越しください。
店舗に花火がずらっと並びましたら、またお知らせさせていただきますね!では。
奥村商店の紹介
奥村商店は博多区中呉服町で明治17年より営業する玩具・駄菓子問屋です。
福岡市を中心に駄菓子屋さんやおもちゃ屋さんへ駄菓子・玩具の卸売を行なっております。
また、卸売だけではなく、一般のお客様へのおもちゃや駄菓子の小売販売、雛人形や五月人形(鯉のぼり、兜など)、盆提灯、花火を販売しております。花火に関しては一年中を通して販売しております。お気軽に足をお運びください。
※福岡市営地下鉄呉服町駅、蔵本交差点徒歩1分の距離です。駐車場もございます。
電話(節句人形・花火)092-291-5043 電話(玩具・駄菓子)092-281-1578