お人形を片付ける時に気をつけること
だんだん暖かくなってきました。
本日は3連休の初日。皆様いかがお過ごしでしょうか。
連休ならば、遠出したり、ちょっと豪華なご飯を食べたりしたくなります。
普段なかなかできないことをする絶好の機会です。
さて、普段なかなかできないこととしてもう一つ思いつくのが、家の片付け。忙しく働いてると、大事なこととわかっていても先延ばしにしてしまうという方も多いのではないでしょうか。
ということで、本日は3月も半ば。3月3日のひな祭りも終わりましたが、普段はなかなかできないお人形の片付けはおすみですか?
今日は「お人形を片付ける時に気をつけること」と題して、注意するポイントを3つ紹介したいと思います。
- その1.湿度に気をつけましょう。
- その2.ホコリを落としてからお片づけしましょう。
- その3.防虫剤を入れるときは注意しましょう。
その1.湿度に気をつけましょう。
お人形を片付ける際に、もっとも注意していただきたいのが湿度です。
湿度が高い日に片付けをすると、収納箱の中に湿気を取り込んでしまい、お人形にカビが生えてしまう原因になります。
ですので、晴れの日が続いた、乾燥した日に片付けをするようにしてください。
また、片付ける場所も重要です。押入れの2段目に片付けたり、すのこを引くなどして、湿度が低い状態で保管するのが良いでしょう。
②ホコリを落としてからしまいましょう。
お人形を飾っておくと、気づかないうちに衣装やお顔にホコリがついています。
しまう時には、購入した際についてきた、毛ばたきでホコリをよく落としてからしまいましょう。
また、お人形は髪飾り、帽子などをつけている場合があるので、お顔などの細かい部分は、お習字用の筆(未使用)で払うのがオススメです。
下の写真はもう10年以上前の奥村家でのお片づけの様子を撮った写真です。
衣装の隙間を筆を使ってホコリを取っています。
③防虫剤を入れるときは注意しましょう。
お人形は、木材や絹糸など、自然の素材でできているので、管理が甘いと虫が食べてしまいます。
木目込み人形などは、胴体部の桐塑の部分を虫が食べてしまい、スカスカになってしまっているものなどを見たことがあります。
ですので、虫食いには注意が必要です。
虫食いを防ぐために、防虫剤を使いますが、場合によっては人形を傷めてしまうことがあります。お人形に直接触れないように、顔や衣装を柔らかい紙で包んで、箱の中に防虫剤を入れるようにしましょう。
雛人形を長く出しっ放しにしておくとお嫁に行くのが遅れる?
よく聞かれる話ですが、そもそも雛人形はいつ頃までに片付けなければならないのでしょうか?
ひな祭りが終わったらすぐにしまう地方もありますし、地方によっては旧暦のひな祭りまで飾っておく習慣もあるようです。奥村商店のある九州・福岡地方では、旧暦のひな祭り(今年は3月30日)まで飾るという風習もあるそうです。
節句は季節の節目にお子さんの成長を祝い、今後のさらなる成長をお祈りする行事ですので、季節が変わった後に出しておくのはまずいです。ですが、絶対にこの日までに片付けなさいというわけでもありません。
「お嫁に行くのが遅れるよ」というのも、ほったらかしにせずに大切に扱いましょうということから作られた戒めの言葉だと思います。
ですので、片付けをする際は、あまり日取を気にしなくても大丈夫なので、晴れた日に、湿気に注意してお人形をしまうといいと思います。
さて、今日、明日は晴れが続くようです。
お時間のある時に、ご家族みんなでお片づけするのもまた、良い思い出になるかと思います。
株式会社 奥村商店について
奥村商店は博多区中呉服町で明治17年より営業する玩具・駄菓子問屋です。
一般のお客様へのおもちゃや駄菓子の小売販売のほか、雛人形や五月人形(鯉のぼり、兜など)、花火や盆提灯を販売しております。お気軽に足をお運びください。
※福岡市営地下鉄呉服町駅、蔵本交差点徒歩1分の距離です。駐車場もございます。
電話(節句人形・花火)092-291-5043 電話(玩具・駄菓子 )092-281-1578